認知機能を守る!運動で軽度認知障害(MCI)を改善する方法|認知症予防に効果的な運動とは?

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こんにちは、皆さん。今回は 「軽度認知障害(MCI)」 について詳しくお話しします。
もしかすると、「MCI」という言葉を初めて聞く方もいるかもしれません。しかし、これは 認知症の前段階であり、適切な対策を取ることで進行を食い止めることができる重要な段階 なのです。

認知機能の低下は年齢とともに誰にでも起こる可能性がありますが、早めに気づき、適切な対策を取ることで、健康な未来を手に入れることができます。

本記事では、MCIの初期症状や診断方法、運動による改善策 について詳しく解説していきます。最後まで読んで、あなたやご家族の健康維持に役立ててください!

MCIとは?認知症との違いについて

MCI(軽度認知障害)とは、加齢による物忘れと認知症の中間に位置する状態 を指します。
例えば、以下のような症状が見られることがあります。

  • 最近、物忘れが増えた
  • 昨日食べたものが思い出せない
  • 友人との約束を忘れてしまう
  • 財布や鍵をよく置き忘れる
  • 会話の途中で話の内容が分からなくなる

しかし、MCIの段階ではまだ日常生活に大きな影響はない のが特徴です。
この段階で適切な対応をすれば、認知症への進行を遅らせたり、改善したりすることが可能 なのです。

MCIの診断方法|採血で早期発見が可能に!

ここで朗報があります。最近の医療技術の進歩により、採血だけでMCI(軽度認知障害)の可能性を判別することができるようになりました。

つまり、「最近ちょっと物忘れが増えたな」と感じたら、病院で採血を受けることで、MCIかどうかを知ることができます。これが分かることで、早めに対策を始められる。 そうすれば、認知症への進行を食い止めることも可能になるんです!

実は、私自身にも後悔している経験があります。

私のおばあちゃんは、おじいちゃんが亡くなってから一人暮らしをしていました。しばらくして、たまに様子を見に行くと、冷蔵庫の中の食べ物がすべて賞味期限切れになっていることに気づきました。

「最近ちょっと忘れっぽくなったのかな?」
「まぁ、高齢だから仕方ないか」

当時は、それくらいにしか考えていませんでした。

でも、今なら分かります。あれは明らかにMCIのサインだった。
もしあの時、「ただの物忘れ」ではなく「MCIかもしれない」と気づいていたら?
早めに検査を受けて、適切な対応ができていたら?
おばあちゃんのその後の生活を、もっと安心で快適なものにできたかもしれません。

「もっと早く気づいていれば…」 そんな後悔を、私は今も抱えています。

だからこそ、皆さんには同じ後悔をしてほしくありません。

MCIは早く気づけば対策ができます。採血で早期発見ができるなら、それを活用しない手はありません!

採血によるMCI判別のメリットは以下の通りです。

  • 手軽に受けられる
  • 早期発見が可能
  • 認知症への進行リスクを評価できる

早期発見することで、運動や食事の改善を取り入れ、MCIの進行を防ぐことができます。
では、具体的にどのような方法でMCIを改善できるのかを見ていきましょう。

MCIを改善する運動の力|脳と体を同時に鍛える!

MCIの改善に最も効果的な方法の一つが 運動 です。
運動は、筋力や心肺機能の向上だけでなく、脳の活性化 にもつながります。
特に、二重課題運動(Dual-Task Exercise)多機能運動(Multicomponent Exercise) がMCI改善に効果的とされています。

1. 二重課題運動(Dual-Task Exercise)とは?

二重課題運動 とは、「2つのタスクを同時に行う運動」のことです。

例として、以下のような運動が挙げられます。

  • 歩きながら計算問題を解く
  • ボールを投げながら単語を思い出す
  • ステップを踏みながらしりとりをする

こうした運動を取り入れることで、体を動かすだけでなく、「考える力」や「注意力」も同時に鍛えることができるんです。

実際、ある研究ではMCI(軽度認知障害)の患者さんに二重課題運動を続けてもらったところ、単純なウォーキングだけを行った場合と比べて、認知機能の改善が大きかったという結果が報告されています。
「ただ歩くだけ」よりも、「ちょっと頭を使う動作」をプラスするだけで、脳の活性化がグッと高まる。 特別な道具もいらず、日常の中で簡単にできるので、ぜひ試してみてください!

2. 多機能運動(Multicomponent Exercise)とは?

多機能運動 とは、複数の運動要素を組み合わせて行うトレーニング のことを指します。

例えば、以下のような組み合わせが効果的です。

  • ウォーキング(有酸素運動)
  • スクワットや軽いダンベルトレーニング(筋力トレーニング)
  • バランスボールを使ったトレーニング(バランストレーニング)

これらを組み合わせることで、身体機能と認知機能の両方をバランスよく鍛えることが可能 になります。

具体的な運動プログラム|今日から始められるMCI予防トレーニング!

では、具体的にどのような運動をすればMCIの予防や改善につながるのか?
以下の運動プログラムを参考にしてください。

1. 毎日20分のウォーキング

  • 歩きながら計算やしりとりを行う
  • リズムよく歩くことで脳を活性化
  • 屋外でのウォーキングはストレス軽減効果も◎

2. 週に2回の筋力トレーニング

  • スクワット(膝を曲げて腰を落とす運動)
  • 軽いダンベルを持っての運動
  • バランスボールを活用して体幹を鍛える

3. ヨガや太極拳でリラックス

  • 夜寝る前にストレッチをする
  • 呼吸を意識することでリラックス効果
  • ストレスを軽減し、脳の健康をサポート

これらの運動を組み合わせることで、MCIの進行を防ぎ、認知機能を向上させることができます

未来は自分で変えられる!今日からできる第一歩とは?

MCIという言葉を聞くと、「自分も認知症になるのでは…?」 と不安に感じるかもしれません。
しかし、早期発見と適切な対策を行えば、未来を大きく変えることが可能 です。

今日からできる第一歩として、以下を実践してみましょう!

採血でMCIをチェックする
ウォーキング+脳トレを取り入れる
バランストレーニングを習慣にする
食事の栄養バランスを整える

家族や友人と一緒に楽しみながら取り組むことで、より効果的に継続できます。
大切なのは、小さな一歩を積み重ねること。

「未来の健康は、今の行動で決まる!」
今日からあなたも、認知機能を守るための運動を始めてみませんか?

これらの話をまとめたのがコチラ

まとめ

  • MCI(軽度認知障害)は、認知症の前段階
  • 採血でMCIの診断が可能になっている
  • 二重課題運動や多機能運動がMCI改善に効果的
  • ウォーキング+脳トレ、筋力トレーニングを習慣化
  • 未来の健康は、今の行動で決まる!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
あなたやご家族の健康を守るために、今日から一歩を踏み出してみましょう!

この記事を執筆した人
宇賀治 修平
  • 医学博士
  • 日本整形外科学会整形外科専門医
  • 日本足の外科学会認定医
  • 日本スポーツ協会認定スポーツドクター
  • 日本骨粗鬆症学会認定医
  • 日本整形外科学会認定リハビリテーション医