
どんな病気?
外反母趾とは、足の親指が人差し指側へ曲がり、親指の付け根が外側へ突出してくる状態です。

- 親指の付け根が出っ張って痛い
- 靴を履くと擦れて痛む
- 長く歩くと足が疲れる
- 親指が隣の指に重なる
- 足裏にタコやウオノメができる
特に女性に多くみられますが、男性や若い方でも起こることがあります。
外反母趾は通常、年齢とともに悪化する傾向がありますが、適切な治療を受けることで軽減することができます。
治療には、靴の補正、外反母趾装具の作成、インソールの使用、適度な運動、ストレッチなどがあります。また、重度の場合は手術をすることもあります

原因は?
外反母趾は、足の骨や筋肉のバランスが崩れるようなことで発生します。外反母趾は、ひとつの原因だけでなく、さまざまな要因が重なって起こります。
① 足に合わない靴
先の細い靴やヒールの高い靴は、親指に負担がかかりやすくなります。
② 足の筋力低下
足裏の筋肉が弱くなると、足のアーチが崩れ、外反母趾が進行しやすくなります。
③ 遺伝・体質
生まれつき関節が柔らかい方や、家族に外反母趾の方がいる場合は起こりやすい傾向があります。
④ 歩き方・姿勢
足に偏った負担がかかる歩き方も原因になります。

治療
症状の程度に応じて、まずは手術をしない治療から行います。
① 靴の見直し
足幅に合った靴や、つま先に余裕のある靴へ変更するだけでも痛みが軽くなることがあります。
② インソール(足底板)
足裏のバランスを整え、親指への負担を減らします。
③ リハビリ・運動療法
足の筋力強化、歩き方の改善、ストレッチなどを行い、進行予防を目指します。
④ 痛み止め・炎症治療
痛みが強い場合は、内服薬や外用薬を使用することがあります。
⑤ 手術治療
変形が強い方、日常生活に支障がある方は手術をご提案する場合があります。
矯正用装具
矯正用の装具を装着することで、足のバランスを整え、外反母趾の進行を遅らせる効果が期待できます。
また、ストレッチやエクササイズも大切です。足の筋肉(足部内在筋)を鍛えることで、足指の機能改善につながります。代表的な運動として、タオルギャザー運動や足指じゃんけん運動があります。これらを継続することで、変形の進行予防が期待できます。
当院では、シリコン素材を用いたスペーサー(装具)の作成も行っております。患者さま一人ひとりの足に合わせて作製するため、フィット感が高く、痛みが少ないのが特徴です。
日中の装着で痛みが出る場合は、無理をせず、夜間の就寝時のみ装着していただく方法もおすすめしております。

手術
重度の外反母趾で、痛みが強い方や歩行に支障がある方、保存療法で改善が難しい方には、手術治療を検討することがあります。
外反母趾の手術方法は数多くあり、50種類以上あるともいわれています。主に、曲がってしまった骨の位置を整えるために骨を切って矯正したり、周囲の筋肉や靱帯のバランスを整えたりする方法が一般的です。
大人の外反母趾では、変形した骨が自然に元の形へ戻ることは難しく、放置すると徐々に進行することがあります。早めに治療を始めることで、痛みの軽減や進行予防が期待できます。
当院ではまず、装具療法・リハビリ・生活指導など保存療法を中心に行い、症状の改善を目指します。
そのうえで、変形が強い方や手術が必要と判断される場合には、専門医療機関へご紹介し、適切な治療を受けていただけるよう連携しております。
親指の付け根の痛みが強い方、親指が2番目の指を押してタコや痛みが出ている方、歩行がつらくなってきた方は、お早めにご相談ください。
外反母趾は早めの対応が、進行予防と痛みの軽減につながります。



外反母趾についてよくある質問
Q. 外反母趾は自然に治りますか?
A. 大人の外反母趾は、変形した骨の並びが自然に元通りになることは難しいとされています。
ただし、靴の見直しやインソール、装具、リハビリなどを行うことで、
痛みの軽減や進行予防を目指すことはできます。
痛みが軽い段階でも、親指の付け根の出っ張りや靴ずれが気になる場合は、
早めに相談しておくと安心です。
Q. どんな靴を選ぶとよいですか?
A. 外反母趾が気になる方は、つま先が細すぎる靴や、足幅に合っていない靴は避けることが大切です。
足指が無理なく動かせる余裕があり、かかとが安定する靴を選びましょう。
- つま先に適度なゆとりがある
- 足幅に合っている
- かかとがしっかり支えられる
- 靴底がすり減りすぎていない
- 長時間歩いても痛みが出にくい
靴が合わない状態が続くと、親指の付け根への負担が増えやすくなります。
必要に応じて、インソールや装具を検討することもあります。
Q. インソールや装具は効果がありますか?
A. インソールや装具は、足裏のバランスを整えたり、親指への負担を減らしたりする目的で使用します。
変形そのものを完全に戻すものではありませんが、
痛みの軽減や歩きやすさの改善、進行予防に役立つことがあります。
Q. 手術が必要になるのはどんな場合ですか?
A. 変形が強い場合や、保存療法を行っても痛みが続く場合、
歩行や日常生活に支障が出ている場合には、手術治療を検討することがあります。
当院では、まず靴の見直し、装具療法、インソール、リハビリなどの
保存療法を中心に行い、症状の改善を目指します。
そのうえで、手術が必要と判断される場合には、専門医療機関へご紹介いたします。
Q. どのタイミングで受診した方がいいですか?
A. 親指の付け根の痛み、靴ずれ、タコやウオノメ、親指が隣の指に重なる感じ、
長く歩くと足が疲れるなどの症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。

この記事の監修医

さくら通り整形外科クリニック 院長
整形外科医として、足部・足関節の痛み、スポーツ外傷、関節疾患、
骨折・捻挫などの外傷、リハビリテーションを含めた診療に取り組んでいます。
さくら通り整形外科クリニックでは、患者さま一人ひとりの状態に合わせて、痛みの軽減と日常生活への早期復帰、再発予防を目指した診療を行っています。




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