【痛みを我慢しない身体づくり】第1回 慢性的な痛みとヘルストロン

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慢性的な痛みを「いつものこと」で終わらせないために|ヘルストロンという選択肢

肩が重い。 腰が痛い。 膝がこわばる。 朝起きた時から身体がすっきりしない。 そんな症状を「いつものこと」「年齢のせい」と思って、つい我慢していませんか?

痛みが長く続くと、知らないうちに外出の回数が減ったり、階段を避けたり、身体を動かすことそのものが面倒に感じたりすることがあります。

痛みは、身体からのサインです。 もちろん、すべての痛みが大きな病気につながるわけではありません。 しかし、痛みを我慢し続けることで、活動量が減り、筋力が落ちたり、身体がこわばったりすることがあります。

今回から始まるシリーズ 「痛みを我慢しない身体づくり」 では、痛みを一時的に抑えるだけでなく、もう一度動きやすい身体を目指すための考え方をお伝えしていきます。

第1回は、慢性的な痛みやこわばりに対するケアのひとつとして、ヘルストロン についてご紹介します。


痛みを我慢すると、動く量が減ってしまうことがあります

慢性的な痛みでつらいのは、痛みそのものだけではありません。 痛みがあることで、日常生活の動きが少しずつ小さくなってしまうことがあります。

たとえば、腰が痛いから散歩をやめる。 膝が痛いから階段を避ける。 肩がこるから家事を休みがちになる。 このような生活が続くと、身体を動かす機会が減り、筋力や柔軟性が低下しやすくなります。

痛みがあるから動かない。 動かないから身体がこわばる。 身体がこわばることで、さらに痛みを感じやすくなる。 このような悪循環につながることがあります。

もちろん、強い痛みがある時に無理をして動く必要はありません。 大切なのは、痛みを我慢し続けるのではなく、症状に合った方法で早めに対応し、少しでも生活しやすい状態を目指すことです。


ヘルストロンとはどんな治療?

ヘルストロンは、椅子に座って受ける 電位治療 のひとつです。 治療中は椅子に座って過ごすため、身体への負担が比較的少なく、強い刺激を感じにくいことが特徴です。

「電気の治療」と聞くと、ビリビリするイメージを持つ方もいるかもしれません。 しかし、ヘルストロンは筋肉を強く動かすような刺激ではなく、座って受けるタイプの治療です。

治療の感じ方には個人差があります。 不安がある方は、治療前にスタッフへお気軽にお声がけください。

ヘルストロンは、慢性的な痛みやこわばりに対する治療選択肢のひとつとして用いられることがあります。 ただし、ヘルストロンだけですべての痛みを治すものではありません。

痛みの原因は人によって異なります。 関節、筋肉、神経、姿勢、生活習慣など、さまざまな要素が関係していることがあります。 そのため、症状に応じて診察、薬物療法、注射、リハビリテーションなどを組み合わせながら、身体の状態を見ていくことが大切です。


ヘルストロンを考えやすい症状

ヘルストロンは、身体への負担が比較的少ない治療として、慢性的な痛みやこわばりが気になる方のケアのひとつとして検討されることがあります。

・肩や首のこりが続いている
・腰の痛みをくり返している
・膝や足まわりに重だるさがある
・身体がこわばりやすい
・痛みで活動量が落ちている
・強い刺激のある治療が苦手
・日常生活を少しでも送りやすくしたい

ただし、痛みが急に強くなった場合、しびれがある場合、歩きにくさが急に出てきた場合、腫れや熱感がある場合などは、まず医師の診察が大切です。

「慢性的な痛みだから大丈夫」と決めつけず、症状が変化している時は早めに相談しましょう。


治療の目的は、痛みをゼロにすることだけではありません

痛みの治療というと、「痛みを完全になくすこと」を目標に考えがちです。 もちろん、痛みが軽くなることは大切です。 しかし、慢性的な痛みでは、痛みをゼロにすることだけを目標にすると、かえって不安が強くなることもあります。

大切なのは、痛みを軽減しながら、日常生活を送りやすくすること です。

たとえば、少し歩きやすくなる。 家事がしやすくなる。 外出する気持ちが戻ってくる。 リハビリに取り組みやすくなる。 こうした変化は、生活の質に大きく関わります。

ヘルストロンを継続的なケアのひとつとして取り入れる目的は、治療を受けること自体ではなく、痛みを軽減し、再び動きやすい身体を目指すことです。

そのためには、ヘルストロンだけに頼るのではなく、身体の使い方を見直したり、無理のない範囲で運動量を保ったり、必要に応じてリハビリを行ったりすることも大切です。


痛みをかばう動きにも注意が必要です

痛みがあると、人は自然とかばう動きをします。 腰が痛い時は前かがみになりやすく、膝が痛い時は反対の足に体重をかけやすくなります。 足の指が痛い時は、つま先を使わずに歩いてしまうこともあります。

このようなかばう動きが一時的であれば大きな問題にならないこともあります。 しかし、長く続くと、別の場所に負担が広がることがあります。

痛みを我慢することで活動量が減るだけでなく、歩き方や身体の使い方が変わり、別の部位までつらくなることがあります。

だからこそ、痛みが続いている時は「まだ我慢できるから大丈夫」と考えすぎず、早めに身体の状態を確認することが大切です。


日常生活で見直したいこと

慢性的な痛みやこわばりを感じる時は、治療だけでなく、普段の生活を少し見直すことも大切です。

・同じ姿勢が長く続いていないか
・痛いからといって、動く量が極端に減っていないか
・無理な姿勢で家事や仕事をしていないか
・身体を冷やしすぎていないか
・睡眠や休息が不足していないか
・痛みをかばう歩き方になっていないか

すべてを一度に変える必要はありません。 まずは、できる範囲で身体を動かす機会をつくること、痛みが強くなる動作を把握することから始めてみましょう。

治療と日常生活の工夫を組み合わせることで、痛みと上手に付き合いながら、動きやすい身体を目指しやすくなります。


 

QandAコーナー

患者さん
ヘルストロンはどのような治療ですか?
院長
ヘルストロンは、椅子に座って受ける電位治療です。治療中に強い刺激を感じにくく、身体への負担が比較的少ない治療として、慢性的な痛みやこわばりに対するケアのひとつとして使われることがあります。

 

患者さん
ヘルストロンだけで痛みは治りますか?
院長
ヘルストロンだけですべての痛みを治すものではありません。痛みの原因は人によって異なるため、診察、薬、注射、リハビリなどを組み合わせて考えることが大切です。症状に合った方法を一緒に確認していきます。

 

患者さん
どんな人が相談しやすいですか?
院長
肩、腰、膝などの慢性的な痛みやこわばりがあり、日常生活で動きにくさを感じている方は相談のきっかけになります。ただし、急な強い痛み、しびれ、腫れ、熱感がある場合は、まず診察で原因を確認することが大切です。

 

患者さん
治療はどれくらい続けるものですか?
院長
治療の回数や期間は、症状や生活状況によって異なります。大切なのは、治療を受けること自体ではなく、痛みを軽減して日常生活を送りやすくすることです。身体の状態を見ながら、無理のない方法を考えていきます。

 

患者さん
リハビリや運動も必要ですか?
院長
必要に応じて、リハビリや運動を組み合わせることがあります。痛みがあると活動量が減り、筋力低下やこわばりにつながることがあります。治療で痛みを軽減しながら、少しずつ動きやすい身体を目指すことが大切です。

 

患者さん
膝痛や巻き爪とも関係がありますか?
院長
痛みをかばうことで歩き方や身体の使い方が変わる、という点では関係があります。膝が痛い時も、巻き爪で足の指が痛い時も、かばう動きが続くと別の部位に負担が広がることがあります。

関連記事

慢性的な痛みは、膝や足の指など、身体のさまざまな場所から始まることがあります。 痛みをかばうことで歩き方や身体の使い方が変わると、別の部位に負担が広がることもあるため、ほかの記事もあわせて読むと理解しやすくなります。

関連記事:
・「膝が痛いから動かない、動かないから弱くなる|アキュリアンで考える膝痛治療」
・「小さな爪の痛みが膝や腰にも影響する?巻き爪と歩き方の関係」

膝の痛みがあると、歩く量が減り、太ももの筋力が落ちやすくなります。 第2回では、膝痛とアキュリアンについて、痛みを軽減して再び歩くための考え方をご紹介します。

また、巻き爪のような足先の小さな痛みでも、かばって歩くことで膝や腰に負担がかかることがあります。 第3回では、巻き爪と歩き方の関係についてお伝えします。


さいごに:痛みを我慢しない身体づくりへ

慢性的な痛みは、長く付き合っているうちに「これくらい普通」「年齢のせい」と感じてしまうことがあります。 しかし、痛みを我慢し続けると、活動量が減ったり、身体がこわばったり、かばう動きが習慣になったりすることがあります。

ヘルストロンは、椅子に座って受ける電位治療として、慢性的な痛みやこわばりに対するケアのひとつとして検討されることがあります。 ただし、すべての痛みに同じように合うわけではなく、症状に応じた診察や治療の組み合わせが大切です。

痛みは、身体からのサインです。 我慢して動かなくなる前に、症状に合った方法で早めに対応することが、これからも自分らしく動ける身体を守ることにつながります。

肩、腰、膝などの痛みやこわばりが続いている方、痛みのために日常生活の動きが減っている方は、一度医療機関へ相談してみてください。

さくら通り整形外科クリニックでは、痛みの場所だけでなく、生活の中でどのような動きに困っているかも大切にしながら、患者さんに合った対応を考えていきます。慢性的な痛みやこわばりでお困りの方は、お気軽にご相談ください。
この記事を執筆した人
宇賀治 修平
  • 医学博士
  • 日本整形外科学会整形外科専門医
  • 日本足の外科学会認定医
  • 日本スポーツ協会認定スポーツドクター
  • 日本骨粗鬆症学会認定医
  • 日本整形外科学会認定リハビリテーション医