【注意!その行動が骨折を悪化させる!】骨折が治らなくなる5つの理由を整形外科医が徹底解説!骨折を早く治すには

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【危険!骨折が治らなくなる5つの理由】医師が解説する回復を妨げる落とし穴と対策

骨折は誰にでも起こりうるケガですが、 「正しい治療をしないと治らなくなる」 ことをご存じでしょうか?
多くの人は「骨折は自然に治る」と思っていますが、 間違った行動や生活習慣が回復を遅らせたり、最悪の場合、骨が正しく治らないこともあります。

本記事では、 骨折が治らなくなる5つの理由 を医師の視点から詳しく解説します。
「なぜ治らないのか?」の原因をしっかり理解し、 回復を早めるための対策 を学んでいきましょう。


1. 骨折が治らなくなる5つの理由とは?

① 治療を途中でやめてしまう

骨折が正しく治るためには、 一定の期間適切な固定 を行うことが重要です。
しかし、「もう痛くないから」「ギプスが邪魔だから」などの理由で、 自己判断で固定具を外してしまう 人が多いのです。

なぜ途中でやめるとダメなのか?

骨折が治る過程では、最初に「仮骨(かこつ)」と呼ばれる 仮の骨 が作られます。
しかし、 仮骨はまだ非常に柔らかく、固定を外すとズレたり折れ直したりするリスクが高いのです。

🔹 例え話
まだ乾いていないセメントの上に重いものを乗せると、形が崩れてしまいますよね。
これと同じように、治りかけの骨に負担をかけると 正しくくっつかなくなります。

🔹 対策

  • 医師の指示を守り、適切な期間ギプスや固定具を使用する
  • 骨の状態を確認するために定期的にレントゲン検査を受ける

② 喫煙や飲酒

喫煙や飲酒は、 骨の治りを大幅に遅らせる ことが科学的に証明されています。

喫煙が骨折に与える影響

タバコに含まれる ニコチン は、 血管を収縮させて骨に必要な栄養や酸素の供給を妨げます。
また、骨を作る 骨芽細胞(こつがさいぼう)の働きを弱める ため、回復が遅れるだけでなく 骨がもろくなってしまう こともあります。

飲酒が骨折に与える影響

アルコールは カルシウムやビタミンDの吸収を妨げる ため、骨折した部位の修復が遅れます。
また、アルコールは 骨の修復を担う細胞の働きを低下させる ため、治癒に悪影響を与えます。

🔹 例え話
骨を修復する作業員がいる工事現場をイメージしてください。
喫煙や飲酒をすると 作業員が減ったり、サボったりする ようなものです。これでは工事がなかなか進みません。

🔹 対策

  • 骨折中はタバコを吸わない(できれば禁煙が理想)
  • 飲酒は控えめにし、回復を優先する

③ 栄養不足

骨の修復には、 カルシウム・ビタミンD・タンパク質 などの栄養が必要です。
これらが不足すると、骨の回復が遅れるだけでなく もろい骨が作られるリスクもあります。

骨の回復に必要な栄養素

  • カルシウム(牛乳、チーズ、小魚、大豆製品)
  • ビタミンD(魚、卵、きのこ類)
  • タンパク質(肉、魚、豆腐)

🔹 例え話
建物を作るのに 木材やレンガが足りなかったら、頑丈な建物はできませんよね。
骨の修復も同じで、材料(栄養)が不足すると しっかり治らない のです。

🔹 対策

  • バランスの良い食事を意識する
  • 日光浴をしてビタミンDを活性化させる

④ 無理な運動やリハビリ

骨折が治りかけたときに 無理をすると、再び折れてしまうリスク があります。

🔹 例え話
接着剤が乾いていない状態で壊れたおもちゃを使うと、すぐにまた壊れてしまいますよね。
骨も同じで、完全に治る前に負荷をかけると 元に戻ってしまうことがあります。

🔹 対策

  • 医師の指示に従い、リハビリを計画的に行う
  • 無理な運動は控える

⑤ 病気や年齢の影響

高齢者や 糖尿病・骨粗鬆症 のある方は、 骨折の回復が遅れやすい ことが分かっています。

🔹 対策

  • 骨粗鬆症の治療を適切に行う
  • 定期的に骨密度を測る
  • 適度な運動を習慣化する

Q&Aコーナー(よくある質問)

Q1. 骨折したらどのくらいで治りますか?
➡️ 通常、約6〜8週間 ですが、部位や年齢によって異なりますので、一概に目安を示すのは非常に難しかったりします.

Q2. 骨折したら食事で何を摂るべきですか?
➡️ カルシウム、ビタミンD、タンパク質 を摂取すると回復が早まります。亜鉛や鉄は成長期には不足しがちなので、注意した方が良いです。また、好き嫌いなどをせずになんでも食べられる習慣が望ましいです。そのほかにも睡眠なども注意して1日6-7時間は睡眠時間を確保できるように心がけたほうが良いでしょう。

Q3. ギプスを外した後に痛みがあるけど大丈夫?
➡️ 多少の痛みは普通ですが、激痛が続く場合は医師に相談してください。ギプスを外したばっかりは関節が動きにくくなっていることもあり、痛みがあったり、少し動かしにくく感じることはあるかもしれません。ギプスが外せないような状態の場合は、再度固定することもあるので、痛みがあまりに強い場合は、再度主治医に相談しましょう。

Q4. 骨折後に運動はいつからしていい?
➡️ 医師の許可が出てからリハビリを始めるのが安全です。骨折をレントゲンやCT、超音波で評価しながら、時期を決めていきます。

 

ここまでの内容をYOUTUBEにまとめてみました!ぜひご覧ください!

骨折を早く治す方法についてはこちらの記事に記載しております。併せて参考にしていただくことで、骨折への理解が深まり、治療効果が高まりますので、ぜひご覧ください。

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まとめ

骨折が治らなくなる5つの理由をおさらいすると、

  1. 治療を途中でやめる
  2. 喫煙や飲酒
  3. 栄養不足
  4. 無理な運動やリハビリ
  5. 病気や年齢の影響

骨折を早く治すためには、 正しい知識を身につけ、適切なケアを行うことが重要 です。
しっかりと対策を行い、安全に回復を目指しましょう!