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松葉杖の正しい使い方

[2024.08.30]

こんにちは、さくら通り整形外科クリニックの宇賀治 修平です。
今回は、松葉杖の正しい使い方について、皆さんにお伝えしたいと思います。松葉杖は怪我や手術後の歩行をサポートする大切なツールですが、正しい使い方をマスターすることで、安全かつ快適に移動できるようになります。そこで、今回は松葉杖の長さの調整方法や基本的な歩き方、階段の上り下りのコツ、さらにはレンタルや購入のポイントまで、詳しく解説していきます。

松葉杖の長さを合わせよう

まず、松葉杖の長さ調整についてお話しします。松葉杖の長さが自分に合っていないと、肩や腕に余分な負担がかかり、痛みや不快感の原因になります。松葉杖を脇の下にあてがったとき、2~3本指が入るくらいのゆとりを確保し、肘が軽く曲がった状態(約15度)が理想です。また、胸を張り、あごを引いた自然な姿勢を保つことで、身体全体のバランスが取りやすくなります。これらのポイントをしっかり押さえて、松葉杖の長さを調整しましょう。

基本の歩き方

次に、松葉杖を使った基本的な歩行方法についてです。まず、松葉杖の両方を同時に一歩前に出し、その後、健康な足を松葉杖の間に踏み出します。最後に、怪我した足を健康な足に近づける動作を行います。この動作をリズムよく繰り返すことで、スムーズに歩けるようになります。最初はゆっくりとしたペースで、徐々に慣れていくことが大切です。

松葉杖使用時の注意点

松葉杖を使用する際には、いくつかの注意点があります。まず、長時間使用していると手のひらや手首に痛みが生じることがありますので、クッション性のあるカバーを使用したり、握り方を工夫してみてください。また、階段を上り下りする際は、手すりを使いながら慎重に動作を行うことが大切です。さらに、松葉杖の点検とメンテナンスも忘れずに行い、ゴムの部分が摩耗していないか確認しましょう。

松葉杖のレンタルと購入

最後に、松葉杖のレンタルと購入についてお話しします。松葉杖は一時的な使用が多いため、レンタルが便利ですが、長期間使用する場合や自分に合ったものを選びたい場合は、購入を検討するのも良いでしょう。どちらの場合でも、使用前にしっかりとメンテナンスされているか確認することが重要です。

以上が松葉杖の正しい使い方についての基本的なガイドでした。皆さんが安心して松葉杖を使用し、早く元気に歩けるようになることを願っています。何かご質問や不明点がありましたら、さくら通り整形外科クリニックまでお気軽にご相談ください。
次回も、皆さんの健康をサポートする情報をお届けしますので、どうぞお楽しみに!

この記事を執筆した人
宇賀治 修平
  • 医学博士
  • 日本整形外科学会整形外科専門医
  • 日本足の外科学会認定医
  • 日本スポーツ協会認定スポーツドクター
  • 日本骨粗鬆症学会認定医
  • 日本整形外科学会認定リハビリテーション医

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