はじめに:その膝の痛み、ずっとガマンしていませんか?
ひざが痛くて階段がつらい。 腰が痛くて長く座っていられない。 首が痛くて、夜もぐっすり眠れない。 こんな悩みを抱えている人は、日本にとてもたくさんいます。 湿布をはったり、痛み止めの薬を飲んだり、注射を打ってもらったり……。 それでも痛みがなかなかとれない。 手術はこわいし、入院もしたくない。
そんな人たちのあいだで、いま注目されている新しい治療法があります。 それが ラジオ波焼灼治療(しょうしゃくちりょう) です。 少しむずかしい名前ですが、心配いりません。 一般的にはクーリーフ やアキュリアン という名前で知られているかもしれません。

ラジオ波焼灼治療ってどんな治療?
「ラジオ波」と聞くと、ラジオ番組を思いうかべるかもしれませんね。 じつはこの「ラジオ波」というのは、ラジオの電波と同じなかまの電気のなみのことなんです。 テレビや電子レンジなどにも、にた仕組みが使われています。 電子レンジで食べ物をあたためると、中までホカホカになりますよね。 あれは、電気のなみが食べ物の中の水分を動かして、まさつで熱を生み出しているからです。 ラジオ波焼灼治療も、これとよくにた原理を使います。 体の中に細いはりを入れて、その先から「ラジオ波」を出し、痛みのもとになっている場所を熱でやさしく焼く のです。 「焼灼(しょうしゃく)」というのは「焼いてやく」という意味の医学用語です。
はりを刺すだけで終わるので、体への負担がとても少ないのが特ちょうです。

どうして痛みがやわらぐの?仕組みをやさしく解説
ひざや腰がいたい、と感じるのはどうしてでしょうか? それは、体の中にある 神経(しんけい) が「いたい!」という信号を脳に送っているからです。 神経は、電線のようなもので、体じゅうにはりめぐらされています。 ひざに何か問題があると、その場所の神経が興奮(こうふん)して、「いたいよ!」と脳に伝えるのです。 ラジオ波焼灼治療では、この 「いたい」と伝える神経そのものを、熱でおさえこむ という方法をとります。 電線でいうと、信号を伝える線をすこしだけショートさせるイメージです。 すると、痛みの信号が脳までとどきにくくなり、結果として
ここで大事なのは、神経すべてを焼くわけではないということです。 お医者さんは、レントゲンやエコー(超音波の機械)で体の中をしっかり見ながら、「ここだ」とねらいを定めた神経だけに熱を加えます。 だから、足が動かなくなったり、感覚がまったくなくなったりすることは基本的にありません。

どんな病気・症状に使われるの?
ラジオ波焼灼治療は、もともとは「肝臓(かんぞう)にできたガン」を焼く治療として広まりました。 お腹を大きく切らずに、はりを刺すだけでガンをやっつけられるので、患者さんの体にやさしい方法として知られています。 そして近年では、 「痛みの治療」 としても大きな注目を集めています。 とくに次のような症状の人にすすめられることがあります。
とくに、年齢とともにひざの軟骨(なんこつ)がすり減って痛む「変形性ひざ関節症」は、日本で2500万人以上の人が悩んでいるといわれています。 人工関節の手術はこわい、でも痛みはどうにかしたい——。 そんな人にとって、ラジオ波焼灼治療は新しい光となっています。

治療の流れ:当日はどんな感じ?
「むずかしい治療なのかな?」 「入院しないといけないの?」 と心配する人もいるでしょう。 じっさいの流れを見てみましょう。
1. 受付・準備
ふつうの外来とおなじように受付をすませ、診察室やしょち室にうつります。 目安は 10〜20分 です。
2. 麻酔
治療する場所に 局所麻酔(きょくしょますい) をします。 歯医者さんで歯をぬくときに使うのと同じような麻酔です。 意識ははっきりしたままなので、ねむくなることはありません。
3. はりを刺す
お医者さんが、レントゲンやエコーを見ながら、ねらった神経のすぐそばまで細いはりを進めます。 目安は 10〜30分 です。
4. ラジオ波を流す
はりの先から熱を出して、神経をおだやかに焼きます。 じんわりとあたたかい感じがすることがありますが、麻酔がきいているので、強い痛みは感じません。
5. 終了・帰宅
治療がおわったら、しばらく休んで帰宅できます。

メリットとデメリット
どんな治療にも、いい点と気をつけたい点があります。 ラジオ波焼灼治療もそうです。
メリット
デメリット・気をつけること

QandAコーナー


















さいごに:自分にあった治療を選ぶために
ラジオ波焼灼治療は、長いあいだ痛みに悩んできた人にとって、希望のひとつになりうる新しい選択肢です。 とはいえ、すべての痛みに万能というわけではありません。 大切なのは、 「自分の痛みの原因は何なのか」をきちんと知ること です。 そして、信らいできるお医者さんと相談しながら、自分に合った治療法を選んでいくことです。 最近では、 クーリーフ や アキュリアン といった、より進化したラジオ波焼灼治療の機械も使われるようになってきました。 これらについては、別の記事でくわしくしょうかいします。
「もう年だから」 「治らないものだから」 とあきらめる前に、新しい治療の選択肢があることを、ぜひ知っておいてください。






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