【衝撃 !の最新 治療 】靭帯損傷 を鬼速 で早く 治す 5つの方法

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こんにちは!さくら通り整形外科クリニック院長の宇賀治 修平です。今回は、スポーツ中に多いケガの一つである「靭帯損傷」を早く治すための5つの方法をご紹介します。靱帯を痛めてしまうと、運動ができなくなってしまい不安なことも多いでしょう。この記事では最新の研究や再生医療も取り入れて靭帯損傷をなるべく早く治すための内容で構成していますので、ぜひ最後までお読みください!

靭帯損傷とは?

靭帯損傷は、骨と骨をつなぎ関節を安定させる「ひも」のような組織が、無理な力や動きによって傷つくケガです。例えば、バスケットボールで急に方向を変えたり、サッカーでぶつかったりしたときに起こりやすく、部活でスポーツをしている学生にとって身近なケガといえます。実際にプロスポーツの現場でも頻繁に起こる怪我です。

1. 体外衝撃波(ESWT)を使用する

靭帯損傷の治療法として現在最も注目されているのが「体外衝撃波(ESWT)」です。体の外から衝撃波を当てることで、血流を促進し、ケガした部分の修復をサポートします。
特に靭帯や腱の治療に効果が期待されており、痛みを軽減しながら組織の再生を促すことが報告されています。現時点では、全ての施設に普及しているわけではありませんが、将来的にはさらに普及する治療法として注目されています。スポーツの診療を行うクリニックでは必要不可欠な治療と考えられます。

当院でもESWTを導入しており、詳しい動画もご用意していますので、ぜひご覧ください!

2. 固定と軽い運動を組み合わせる

最初はケガをした部分をしっかり固定して安静にすることが重要です。その後、炎症が治まったら軽い運動を始めましょう。適切なタイミングで動かすことで、靭帯が強く再生され、関節が固まるのを防ぎます。あまりに動かさないでいると関節が固くなってしまい拘縮という状態になってしまうこともあります。痛みがあるからと全く動かさないでいると靱帯の周囲の組織が固くなってしまい、ガチガチになってしまいます。しかし、自分で痛みを我慢しながら運動を行うというのは不安ですし、どこまでやっていいかなどは判断の難しいところです。

そのため、理学療法士や作業療法士とともにリハビリテーションを行うことは非常に重要であり、最速で治すためには必ず必要なステップと言っても過言ではないでしょう。

3. 栄養をしっかり摂る

靭帯の修復にはタンパク質、ビタミンC、亜鉛が欠かせません。お肉や魚、乳製品、フルーツなどをバランスよく取り入れ、体に必要な“材料”をしっかり補いましょう。特に成長期の子供はタンパク質が不足しがちであり、意図的にタンパク質を多く摂取する必要があります。豆腐、油揚げ、鶏肉、大豆などを積極的に摂取することが望ましいです。もし食事だけで足りない場合はプロテインドリンクなども重要になってきます。

4. 再生治療を検討する

成長因子や幹細胞を使った再生医療は、身体の自然治癒力を高め、靭帯の質を向上させる効果があります。まだ新しい治療法ですが、より早くしっかりと回復したい方におすすめです。成長因子(PRP: Platelet-Rich Plasma)や幹細胞を用いた治療は、まだ新しい分野でありながらもスポーツ外傷や変性疾患の現場で実績を上げつつあります(参考文献:Filardo G et al. Arthroscopy. 2011)。自己の血液や細胞を使うため拒絶反応が少なく、組織再生のスピードが高まる可能性がありますが、保険適用の範囲が限られていたり、費用が高額になるケースがあるため、あらかじめ治療内容と費用、リスクを詳しく確認する必要があります。当院でもそれそれに適した治療を提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

5. 正しいリハビリを続ける

ケガが治りかけたからといって、すぐに無理をするのは禁物です。リハビリを通して筋力や関節の動きを徐々に取り戻し、再発を防ぎながらスポーツに復帰しましょう。

痛みが軽快してくると、どうしても早く復帰したい気持ちが先行して無理をしがちですが、焦りは再発を招く大きな要因となります。リハビリでは、関節を動かすだけでなく、周辺の筋力強化やバランス感覚のトレーニングを行うことが肝要です。これは患部の保護や再負傷予防にもつながる重要なプロセスですので、段階的な進捗を理学療法士と相談しながら確実に踏んでいくことが望まれます。

まとめ

ここまでの5つのポイントを整理すると、ESWTなどの物理療法による組織修復の促進、負傷直後の固定と段階的な運動療法、必須栄養素や鉄分の積極摂取、再生医療の導入検討、そして的確なリハビリの継続という流れになります。これらは互いに助け合う関係にあり、どれか一つだけで劇的に回復が早まるわけではありません。複数のアプローチを組み合わせつつ、専門家の指導を受けることで最適な治療計画を立てられるでしょう。

また、焦りがちな方にとっては「痛みが引いたから動けるはず」という気持ちが強く働きますが、痛みの有無と組織の回復状態は必ずしも一致しません。実際、痛覚は炎症のピークが過ぎれば徐々に軽減しますが、靭帯組織が完全に再生していない段階で激しい運動に復帰すると、再度の損傷リスクが高まります。逆に、痛みを恐れてまったく動かないのも血流やリハビリ効果の低下を招くため、バランスが非常に重要です。

一方で、先述のESWTや再生治療については、まだ研究段階でエビデンスを積み上げている最中という側面もあります。幹細胞治療やPRP療法に関しても、その効果や安全性は報告が増えつつあるものの、全員が劇的な改善を得られるわけではないという点は理解しておく必要があります。

ケガからの早期復帰は、アスリートにとってはもちろん、趣味のスポーツを楽しむ方や仕事で身体を使う方にとっても切実な問題です。しかし、単に「早く治す」だけを目指すのではなく、「再発を防ぎ、機能をしっかり取り戻す」ことが真のゴールといえます。特に靭帯は関節の安定に直結する組織ですので、きちんと治さないまま復帰するとパフォーマンス低下や慢性痛を抱える恐れがあります。

そこで大切なのは、正確な診断と適切な治療スケジュールの設定です。当院では、画像診断や徒手検査を組み合わせ、患者さん一人ひとりの症状と目的に応じた治療プランを提示しています。体外衝撃波をはじめとした物理療法、最新の再生医療の選択肢、徹底した栄養指導と専門家によるリハビリを行うことで、最速かつ安全な回復を目指します。

また、成長期の子どもや学生で靭帯を損傷した場合、単に治療するだけでなく、再発防止のための身体の使い方や筋力バランスの改善がより重要になります。学校や部活動の指導者と連携し、無理のない練習メニューを組み立てることも、長い目で見た時の怪我予防につながるでしょう。

最後に、これら5つの方法を取り入れる際には、必ず専門家の指導を仰ぐことが大切です。靭帯損傷の程度や部位、個人の体質によって最適な治療法は異なります。自宅でできるセルフケアや栄養管理も効果的ですが、正しいリハビリの強度やタイミングを見誤ると回復が遅れたり、関節が固まったりする可能性があります。疑問や不安があれば、医師や理学療法士に相談しながら進めてください。

【まとめと重要なポイント】

  1. ESWT(体外衝撃波):血流促進と組織修復を助ける新しい物理療法。普及度や実績を確認。
  2. 固定と軽い運動:最初は適切に固定しつつ、炎症が落ち着いたら段階的に動かす。専門家の指導が必要。
  3. 栄養補給:タンパク質、ビタミンC、亜鉛、鉄などをバランス良く摂取。成長期や女性は特に注意。
  4. 再生医療:PRPや幹細胞治療などの新しい選択肢。効果や費用、適用範囲を確認して導入。
  5. 正しいリハビリ:焦らず段階的に筋力や可動域を回復。再発防止と機能維持のために継続が重要。

以上の5つのステップを踏みながら、専門家と二人三脚で治療計画を立てることが、靭帯損傷を早く、そしてしっかり治す鍵となります。当院でも、患者さん一人ひとりのライフスタイルやスポーツレベルに応じた最適な治療とリハビリテーションを提供し、できるだけ早い復帰をサポートしています。疑問点や不安なことがありましたら、遠慮なくご相談ください。皆さんが健康な身体でスポーツや日常生活を心から楽しめるよう、私たちも全力でサポートいたします。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回も、皆さんの健康をサポートする情報をお届けしますので、どうぞお楽しみに!

この記事を執筆した人
宇賀治 修平
  • 医学博士
  • 日本整形外科学会整形外科専門医
  • 日本足の外科学会認定医
  • 日本スポーツ協会認定スポーツドクター
  • 日本骨粗鬆症学会認定医
  • 日本整形外科学会認定リハビリテーション医