そがわ式巻き爪治療とは?痛みを抑えた・爪が短くてもできる矯正法を院長が解説

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そがわ式巻き爪治療とは?痛みを抑えた・爪が短くてもできる矯正法を院長が解説

宇賀治修平 院長 監修:宇賀治 修平(さくら通り整形外科クリニック 院長) 更新日:2026年7月20日 読了目安:約6分

「ワイヤー矯正を受けたいけれど、爪が短くて断られた」「化膿していて治療できないと言われた」「痛い治療はこわい」——そんな方にこそ知っていただきたいのが、矯正法のひとつである「そがわ式巻き爪治療(SH法)」です。

この記事では、そがわ式の仕組みと従来のワイヤー矯正との違い、メリット・注意点まで、院長がくわしく解説します。

1. そがわ式巻き爪治療(SH法)とは

そがわ式は、2012年に香川県の整形外科医・十川秀夫(そがわ ひでお)医師が考案した巻き爪・陥入爪の矯正法です。ワイヤーの端をフック状に加工して爪の端に引っかけ、バネの弾性で爪全体を持ち上げることから、SH法(Spring & Hook Method)とも呼ばれます。

既存の矯正法(マチワイヤ・VHO式・プレート法など)の弱点を克服するために開発された方法で、フック加工に専門的な技術を要する治療法です。※当院での治療の実施状況・適応については、診察時にご確認ください。

2. 仕組み——フックとバネの力で爪を持ち上げる

一人ひとりの爪の形・厚さに合わせて弾性ワイヤーをその場で加工し、フック状にした先端を爪の端(食い込んでいる側)に引っかけます。もう一方の端は爪の表面に樹脂で固定。ワイヤーを倒し込む力がそのまま爪の端を持ち上げる力になるため、食い込みが早期に軽減します。

施術前の巻き爪のイメージ
施術前:爪の端が皮膚に食い込んだ状態(写真はイメージです)
ワイヤー装着後のイメージ
装着後:フックが爪の端を持ち上げ、食い込みが解消(写真はイメージです)

3. 従来のワイヤー矯正との違い

代表的な矯正法と比べると、そがわ式の適応範囲の広さがわかります。

そがわ式 超弾性ワイヤー法 プレート法
爪への穴あけ 不要 必要(先端に2ヶ所) 不要(貼付)
短い爪・深爪 対応可能 爪が伸びるまで不可 状態による
炎症・化膿がある爪 対応可能(重度を除く) 難しい 難しい
根元近くの強い巻き 対応可能 苦手 矯正力が弱め
爪の割れやすさ 割れにくい 穴の部分から割れることも 割れにくい

※各方法の特性は一般的な傾向です。爪の状態により適した方法は異なります。

※本記事は治療法に関する一般的な情報であり、特定の医療機関で行う治療内容・適応を示すものではありません。実際の治療方針は診察のうえ決定されます。

4. そがわ式の5つのメリット

1

爪に穴を開けない・痛みが少ない
痛みを感じにくい場所にワイヤーを装着するため、痛みの感じ方には個人差がありますが、施術中の痛みが少ないとされる方法です。麻酔も不要です。

2

爪が伸びていなくても治療できる
フックを爪の端に直接引っかけるため、深爪で短くなった爪でも装着可能。「爪が伸びるまで待つ」必要がありません。

3

炎症・化膿・肉芽があっても対応
重度の場合を除き、赤みや肉芽のある陥入爪でも治療を始められます。食い込みが持ち上がることで、炎症の沈静化も期待できます。

4

爪に合わせたオーダーメイドの矯正
爪の形・厚さに合わせてワイヤーをその場で加工。片側だけ巻いた爪や根元近くの強い巻きにも、矯正力を細かく調整して対応できます。

5

爪が割れにくい
爪に穴を開けず、ワイヤーの力を爪の幅全体に分散させるため、薄い爪・もろい爪にも施術できます。

5. 注意点・デメリットも正直にお伝えします

  • 自由診療(保険適用外)です。費用は治療開始前に必ずご説明します(治療の流れはこちら)。
  • ワイヤーが外れることがあります靴下に引っかかる・隣の指に当たるなどの違和感が出た場合は、早めにご連絡ください。
  • 1回で終わらないことがあります巻きの強さにより、ワイヤーの追加・付け替えを複数回行います。
  • 再発の可能性があります爪はもともと巻く性質があるため、治療後の爪の切り方・靴選びが大切です。
  • 装着できないケースもあります化膿が非常に強い場合などは、前段階の処置を先に行います。

6. こんな方におすすめ

痛い治療・手術は避けたい

深爪で爪が短く、他院で矯正を断られた

赤み・腫れ・肉芽があり治療をあきらめていた

仕事や運動を続けながら治療したい

治療の流れ・通院頻度は「巻き爪ワイヤー矯正の流れ」でくわしく解説しています。

「もう治らない」とあきらめる前に
治療をあきらめる前に、まずは爪の状態を医師にご相談ください。ご予約はWEBから24時間受付。

WEB予約はこちら(24時間受付)

7. よくある質問

フック加工に専門的な技術を要するため、実施している医療機関は一部に限られます。受診先の医療機関に実施の有無をご確認ください。

爪の状態によりますが、装着は片側20分程度が目安です。装着後はそのまま歩いてお帰りいただけます。

痛みを感じにくい場所にワイヤーを掛けるため、痛みの感じ方には個人差がありますが、施術中の痛みが少ないとされる方法です。装着後に爪が持ち上がる違和感を感じる方もいますが、数日で慣れる方が多いとされています(個人差があります)。

はい。そがわ式は適応範囲が広く、他の方法で難しかった短い爪・強い巻き・炎症のある爪にも対応できるケースがあるとされています。まずは医療機関の診察で爪の状態を確認してもらいましょう。

宇賀治修平 院長

この記事の監修
宇賀治 修平 さくら通り整形外科クリニック 院長

2023年5月、福井市日之出に開院。整形外科・リハビリテーション科。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。「薬を出して終わり」にしない、原因からの治療を大切にしています。

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この記事を執筆した人
宇賀治 修平
  • 医学博士
  • 日本整形外科学会整形外科専門医
  • 日本足の外科学会認定医
  • 日本スポーツ協会認定スポーツドクター
  • 日本骨粗鬆症学会認定医
  • 日本整形外科学会認定リハビリテーション医