学生・若い世代に多い足の爪トラブル 巻き爪・陥入爪・ひょう疽に注意

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学生・若い世代に多い足の爪トラブル|巻き爪・陥入爪・ひょう疽に注意

こんにちは、さくら通り整形外科クリニックです。

足の親指の爪が痛い。爪の横が赤く腫れている。靴を履くと爪のまわりが当たって痛い

歩くとズキズキする。爪の横から膿が出ている。

このような足の爪まわりのトラブルは、学生さんや20代を含む若い世代にも少なくありません。

「巻き爪かな?」
「爪が少し食い込んでいるだけかな?」
「若いから、そのうち治るかな?」

と思って様子を見ているうちに、赤みや腫れが強くなったり、膿がたまったりして受診される方もいます。

足の爪まわりの痛みは、巻き爪だけでなく、陥入爪やひょう疽などの炎症・感染が関係していることがあります。

今回は、学生・若い世代に多い足の爪トラブルとして、巻き爪・陥入爪・ひょう疽について、原因や注意点、受診の目安、当院で行っている治療についてわかりやすく解説します。

 


巻き爪・陥入爪・ひょう疽はどう違う?

巻き爪

巻き爪は、爪の端が内側に巻いている状態です。

爪が丸くカーブし、皮膚を圧迫することで痛みが出ることがあります。

爪の形は巻いていても、痛みや炎症がない場合もあります。

陥入爪

陥入爪は、爪の端が皮膚に食い込んで、赤み、腫れ、痛み、膿、肉芽などの炎症を起こしている状態です。

爪の巻き込みが強くなくても、深爪や靴の圧迫によって爪の端が皮膚に刺さり、陥入爪になることがあります。

ひょう疽

ひょう疽は、爪のまわりや指先に細菌感染を起こし、赤く腫れたり、強い痛みが出たり、膿がたまったりする状態です。

 

巻き爪:爪の形が内側に巻いている状態
陥入爪:爪が皮膚に食い込んで炎症を起こしている状態
ひょう疽:爪のまわりや指先に感染を起こして膿がたまることがある状態

 


学生に多い原因

1. 爪を短く切りすぎてしまう

特に、足の親指の爪の角を深く切ると、爪が伸びるときに皮膚へ食い込みやすくなります。

痛い部分を自分でさらに切ってしまうと、一時的に楽になったように感じることがあります。

爪が伸びてくると同じ場所に再び食い込み、痛みや炎症を繰り返すことがあります。

2. 靴が足に合っていない

また、学生さんは通学靴、ローファー、運動靴、スパイク、体育館シューズなど、決まった靴を長時間履くことが多くあります。

 

・通学靴
・ローファー
・運動靴
・スパイク
・サイズが合っていない靴

3. 部活動やスポーツによる負担

さらに、部活動やスポーツも原因になります。

靴の中で足が前に滑ったり、親指が繰り返し圧迫されたりすると、爪の端が皮膚に食い込みやすくなります。

このような状態が続くと、陥入爪だけでなく、爪のまわりに炎症や感染を起こし、ひょう疽のような状態になることもあります。


20代に多い原因

1. 立ち仕事や歩く仕事が増える

たとえば、立ち仕事や歩く仕事が増えると、足の親指にかかる負担が大きくなります。

接客業、医療・介護職、工場勤務、営業職、美容関係など、長時間立つ仕事や歩く仕事では、靴の中で爪が圧迫されやすくなります。

2. パンプス・革靴・安全靴を長時間履く

また、パンプス、革靴、安全靴などを長時間履く方も注意が必要です。

つま先が細い靴や、足の幅に合っていない靴を履き続けると、親指の爪の横に負担がかかり、痛みや炎症につながることがあります。

・パンプス
・革靴
・安全靴
・ヒール
・長時間履く仕事用の靴

3. スポーツやジムで足に負担がかかる

さらに、ジム、ランニング、フットサル、ダンスなどを始めたことをきっかけに、爪の痛みが出る方もいます。

運動量が急に増えたり、シューズが合っていなかったりすると、爪に繰り返し負担がかかります。

 

20代の方は、痛みがあっても仕事や予定を優先し、「少し痛いけど大丈夫」と我慢してしまうことがあります。

 

 


ひょう疽は若い世代でも起こります

若い世代では、巻き爪や陥入爪だけでなく、ひょう疽として受診される方もいます。

ひょう疽は、爪のまわりや指先に細菌が入り、赤く腫れたり、ズキズキ痛んだり、膿がたまったりする状態です。

最初は「爪の横が少し痛い」程度でも、感染が進むと痛みが強くなり、靴を履くだけでもつらくなることがあります。

・爪の横が赤く腫れている
・ズキズキする痛みがある
・触ると強く痛む
・膿が出ている
・指先や爪のまわりが熱っぽい

このような症状がある場合は、自己処置で様子を見すぎないことが大切です。

特に、膿がたまっている場合や痛みが強い場合は、医療機関で状態を確認する必要があります。

やってはいけない自己処置

足の爪まわりが痛いときに注意したいのが、自己処置です。

特に、痛い部分の爪をさらに深く切ることは避けたい処置です。

爪の角を深く切ると、一時的に楽になることがあります。

しかし、爪が伸びるときに皮膚へ刺さりやすくなり、陥入爪を繰り返す原因になることがあります。

・痛い部分を深く切る
・爪の角を丸く切り込みすぎる
・腫れている部分を強く押す
・膿を無理に出そうとする
・自己判断で処置を続ける

また、腫れている部分を強く押したり、膿を無理に出そうとしたりするのもおすすめできません。

炎症や感染がある場合は、触りすぎることで悪化する可能性があります。


当院での足の爪トラブルへの対応

当院では、爪の状態、痛みの程度、赤みや腫れ、膿の有無、肉芽の有無、学校生活や仕事への影響を確認しながら治療を行います。

 

・爪の切り方の確認
・靴の見直し
・炎症に対する処置
・再発予防のアドバイス

ワイヤー挿入による治療

爪の巻き込みが強い場合や、繰り返し痛みが出る場合には、ワイヤー挿入による矯正治療を検討することがあります。

ワイヤー挿入は、爪の形を少しずつ補正していく治療方法です。

ワイヤー挿入は、爪の形や長さ、炎症の有無を確認したうえで適応を判断します。

フェノール法による治療

一方で、爪が皮膚に強く食い込み、炎症を繰り返している場合や、保存的な治療で改善しにくい場合には、フェノール法を検討することがあります。

フェノール法は、局所麻酔を行ったうえで、食い込んでいる爪の端の部分を処置し、再び同じ部分が食い込みにくくなるように爪の根元に処置を行う方法です。

ひょう疽や感染が疑われる場合

ひょう疽や感染が疑われる場合は、炎症や膿の状態を確認し、必要に応じて処置や薬を検討します。

治療方法は、爪の形、炎症の程度、感染の有無、年齢、学校生活、部活動、仕事への影響などを踏まえて判断します。

部活や仕事を続けながら治療できますか?

学生さんの場合は「部活を続けられるか」、20代の方では「仕事を休まずに治療できるか」が気になると思います。

症状が軽い場合は、靴の調整やテーピング、処置をしながら日常生活を続けられることもあります。

ただし、痛みが強い場合や、腫れ・膿がある場合は、無理に運動や仕事を続けることで悪化することがあります。

大会前や大事な試合前、仕事が忙しい時期であっても、痛みを我慢して続けるより、早めに状態を確認しておくことが大切です。

予防のために気をつけたいこと

足の爪トラブルを予防するためには、日常生活でのケアも大切です。足の爪は短く切りすぎず、角を深く切り込まないようにしましょう

靴はつま先に余裕があり、足に合ったサイズを選ぶことが大切です。

・爪を短く切りすぎない
・つま先に余裕のある靴を選ぶ
・足に合ったサイズの靴を履く
・仕事用の靴を見直す

成長期の学生さんは足のサイズが変わりやすいため、定期的に靴のサイズを確認しましょう。

 

爪の切り方・靴の見直し・早めの相談が、足の爪トラブルの悪化予防につながります。

まとめ

足の親指の痛みは、巻き爪や陥入爪だけでなく、ひょう疽や爪周囲の炎症が関係していることもあります。

学生さんでは、深爪、足に合わない靴、部活動やスポーツによる負担がきっかけになることがあります。

20代では、立ち仕事、パンプス、革靴、安全靴、スポーツ、フットネイルなどが原因になることがあります。

・巻き爪だけでなく陥入爪やひょう疽が関係することがある
・深爪や靴の圧迫、スポーツ、立ち仕事が原因になることがある
・膿や強い痛みがある場合は早めの受診がおすすめ

当院では、爪の切り方や靴の見直し、テーピングなどの保存的な対応に加えて、状態に応じてワイヤー挿入やフェノール法も取り入れています。

また、ひょう疽や感染が疑われる場合も、炎症や膿の状態を確認しながら対応します。

「爪が食い込んで痛い」「膿が出ている」「同じ場所を何度も繰り返す」という場合は、我慢せず早めにご相談ください。

Q&Aコーナー

患者さん
若い人でも巻き爪やひょう疽になりますか?
院長
はい。学生さんや20代の方でも、巻き爪・陥入爪・ひょう疽は起こります。深爪、靴の圧迫、部活動やスポーツ、立ち仕事、フットネイルなどが関係することがあります。

 

患者さん
爪の横から膿が出ている場合は様子を見てもいいですか?
院長
膿が出ている場合は、爪のまわりに炎症や感染が起こっている可能性があります。自己処置で長く様子を見るより、早めに状態を確認することをおすすめします。

 

患者さん
痛いところを自分で切ってもいいですか?
院長
痛い部分を深く切ると、一時的に楽になっても、爪が伸びるときに再び皮膚へ食い込みやすくなることがあります。赤みや腫れ、膿がある場合は自己処置を続けずご相談ください。

当院での対応

さくら通り整形外科クリニックでは、学生さんや20代を含む若い世代の足の爪トラブルに対して、爪の状態や生活への影響を確認しながら治療方針を考えます。

巻き爪・陥入爪に対する爪の切り方や靴の見直し、テーピングなどの保存的な対応に加えて、状態に応じてワイヤー挿入やフェノール法も取り入れています。

ひょう疽や爪周囲の炎症が疑われる場合も、赤みや膿の状態を確認しながら対応します。
「爪が食い込んで痛い」「爪の横が赤く腫れている」「膿が出ている」「部活や仕事のあとに親指が痛い」という場合は、早めにご相談ください。
この記事を執筆した人
宇賀治 修平
  • 医学博士
  • 日本整形外科学会整形外科専門医
  • 日本足の外科学会認定医
  • 日本スポーツ協会認定スポーツドクター
  • 日本骨粗鬆症学会認定医
  • 日本整形外科学会認定リハビリテーション医