こんにちは、さくら通り整形外科クリニックの宇賀治 修平です。
今回は、日常生活でもよく使われる「痛み止め」についてお話しします。便利なお薬ですが、使い方を間違えると副作用が出ることもあります。
この記事では、痛み止めの種類や副作用、正しい使い方、そして薬以外の痛みのケア方法について詳しく解説しますので、ぜひ最後までお読みください!
痛み止めの種類と特徴
痛み止めには、大きく分けて「NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)」 と 「アセトアミノフェン」 の2種類があります。
1. NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)
- 特徴: 炎症を抑える力が強く、関節痛や頭痛などに効果的
- 例: アスピリン、イブプロフェン、ロキソプロフェン
- 注意点: 胃腸や腎臓に負担をかけやすく、高血圧の方は血圧が上がることもあるため注意が必要です。
2. アセトアミノフェン
- 特徴: 胃腸への負担が少なく、長期使用にも適しています。解熱作用もあります。
- 例:カロナール
- 注意点: 大量に服用すると肝臓にダメージを与え、急性肝不全のリスクがあります。特にアルコールを飲む方は注意が必要です。
痛み止めの主な副作用
NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の副作用
- 胃腸への影響
NSAIDsは胃の粘膜を刺激するため、長期間使用すると胃潰瘍や胃出血のリスクがあります。症状が出ないことも多いので注意が必要です。 - 血圧への影響
高血圧の方が使用すると、さらに血圧が上昇する場合があります。 - 腎機能への影響
腎臓の働きを弱めるため、腎臓病が悪化するリスクがあります。高齢者は定期的な採血で腎機能を確認することが推奨されます。
アセトアミノフェンの副作用
胃への負担が少ない一方で、肝臓に負担をかけることがあります。
特に大量服用は避け、普段から肝臓に問題がある方は医師に相談しましょう。
痛み止めを安全に使うためのポイント
- 用法・用量を守る
痛みが強いからといって、多く飲むのは危険です。特にNSAIDsは胃に負担をかけるため、必ず 食後に服用 しましょう。 - 長期間使わない
痛みが続く場合は、自己判断せず必ず医師に相談してください。 - リスクが高い方は注意
高血圧や腎臓に問題がある方はNSAIDsを避ける、また肝臓が弱い方はアセトアミノフェンの使用量に注意してください。
痛み止め以外の対策も試してみましょう
薬に頼らずに痛みを和らげる方法もあります。
- 温める、もしくは冷やす
- ストレッチやリラックスできる呼吸法
- 湿布の使用
これらを取り入れることで、薬に頼りすぎることなく痛みを緩和できる場合があります。
まとめ
痛み止めは正しい使い方をすれば非常に有効なお薬です。ただし、副作用やリスクを理解し、適切に使用することが大切です。長期間痛みが続く場合は、自己判断せずに医師に相談してくださいね。
当院では、患者様の状態に合った治療法をご提案していますので、お気軽にご相談ください!
最後までお読みいただきありがとうございました!