はじめてのインソールガイド|やさしくわかる種類・効果・選び方

更新日:

「インソールってどれを選べばいいの?」——足のお悩みを持つ患者様から、毎日のようにいただくご質問です。今回は専門用語をできるだけ使わず、インソールの基本と選び方をわかりやすくご説明します。

この記事でわかること

  • インソールの役割と4つのタイプ
  • 外反母趾にできること・できないこと
  • 失敗しない選び方の5ステップ

「インソールってどれを選べばいいの?」
「足の痛みや外反母趾にも効くの?」
「市販のものと、病院で作るものは何が違うの?」

こうしたご質問を患者様から毎日のようにいただきます。この記事を読めば、自分に合うインソールの考え方がわかります。

1. インソールとは

インソールとは、靴の中に入れる「中敷き」のことです。もともと靴にも入っていますが、自分の足に合ったものに替えることで、より楽に歩けるようになります。

インソールの役割

インソールには、次のような働きがあります。

  • 足の裏にかかる衝撃をやわらげる
  • 土踏まず(足のカーブ)を支える
  • 足のぐらつきを減らす
  • 歩きやすくし、疲れにくくする

足の裏には「カーブ(アーチ)」があり、これがクッションのように体を支えています。しかし、このカーブが弱くなると、足だけでなく膝や腰にも負担がかかることがあります。インソールは、崩れたバランスを整えるサポートをしてくれます。

足のアーチの状態の比較。正常な足・偏平足(低アーチ)・ハイアーチ(高アーチ)の違いを示したイラスト
▲ 足のアーチの状態:正常・偏平足・ハイアーチ

2. インソールの種類と効果

インソールにはいくつかのタイプがあり、目的によって選ぶことが大切です。代表的な4つのタイプをご紹介します。

インソールの4つのタイプ比較。クッション・アーチサポート・バランス調整・オーダーメイドの違いを示したイラスト
▲ インソールの4つのタイプ比較
1クッションタイプ

足にかかる衝撃をやわらげます。長時間立つお仕事の方、たくさん歩く方、足の裏が痛くなりやすい方にぴったり。足の疲れを軽くし、膝や腰への負担も減らします。

2アーチを支えるタイプ

土踏まずのカーブを支えます。偏平足ぎみの方、歩くとすぐ疲れる方、足がだるくなりやすい方におすすめ。体重のかかり方が分散され、負担が一点に集中しにくくなります。

3バランスを整えるタイプ

足の傾きや体重のかかり方を整えます。歩き方にクセがある、片足だけ疲れる、膝や腰に違和感がある方に。重心の偏りを調整し、歩き方の改善と関節への負担軽減が期待できます。

4オーダーメイドインソール

一人ひとりの足に合わせて作ります。痛みが続いている方、市販のものが合わない方、しっかり支えたい方に。足にぴったり合うため、痛みの軽減や長時間歩行の楽さが期待できます。

💡 迷ったらまずご相談を
「どのタイプが自分に合うかわからない」という方は多いです。当院では足の状態を診た上で、市販インソールでも大丈夫なケース・オーダーメイドが向くケースをお伝えしています。いきなり高価なものを作る必要はありませんので、どうぞ気軽にお尋ねください。

さくら通り整形外科クリニックでは、一緒に働く仲間を募集しています。

採用情報を見る >

3. インソールと外反母趾

外反母趾とは、足の親指が小指側に曲がり、付け根が出っ張って痛みが出る状態です。「インソールで治りますか?」というご質問をよく受けます。

なぜ起こるのか

外反母趾の原因の一つは、「足のバランスの崩れ」です。土踏まずが下がる、足の指の付け根が広がる、体重のかかり方が偏る——これらが続くと、親指の付け根に負担が集中してしまいます。

正常な足と外反母趾の比較。親指の角度と付け根の出っ張りの違いを示したイラスト
▲ 正常な足と外反母趾の比較(親指の角度・付け根の出っ張り)

インソールでできること

結論から言うと、インソールは外反母趾を「治す」ものではありません。ただし、負担を減らすサポートはしっかりできます。

  • 足のバランスを整える
  • 親指への圧力を分散する
  • 歩きやすくする

特に、足のカーブ(アーチ)を支えることで指にかかる負担を軽くできます。足裏全体で体重を支えられるようになることで、痛みの軽減につながるケースも多くあります。

💡 注意点
インソールだけで外反母趾が治るわけではありません。靴のサイズや形もとても重要です。先が細すぎる靴、ハイヒールの長時間使用などは症状を悪化させます。痛みが強い場合は無理に使わず、医師にご相談ください。

4. インソールの選び方

1目的をはっきりさせる

まずは「何のために使うのか」を考えましょう。疲れを減らしたい、足を安定させたい、痛みを軽くしたい——目的が違えば、選ぶタイプも変わります。

2自分の足の特徴を知る

土踏まずが低い/高い、左右の形が違うなど足には特徴があります。濡れた足で紙の上に立つと、足跡でアーチの状態を確認できます。

3靴との相性を確認

インソールが靴に合わなければ効果は出ません。靴に入る厚さか、足が圧迫されないか、中でズレないかを必ず確認してください。

4実際に試す

歩いたときに痛くないか、違和感がないか、歩きやすいかを確かめましょう。違和感があるまま使い続けると、別の部位を痛めることもあります。

5不安があれば専門家に相談

外反母趾、足底筋膜炎、扁平足など足のトラブルがある場合は自己判断せず、整形外科や理学療法士にご相談ください。

オーダーメイドインソール作製の流れ。足の評価、パッドを貼る、インソール完成までの3ステップの写真
▲ インソール作製の流れ(①足の評価 → ②パッドを貼る → ③完成)

さくら通り整形外科クリニックでは、一緒に働く仲間を募集しています。

採用情報を見る >

5. まとめ

インソールは、足の負担を減らし、歩きやすくするサポートアイテムです。クッションタイプは疲労軽減、アーチサポートは安定性アップ、バランス調整は歩き方の改善——それぞれ役割が異なります。

外反母趾のような足のトラブルにも負担を減らす目的で役立ちますが、あくまで「治療の補助」として考えるのが正解です。大切なのは「自分に合っていること」。無理に使うのではなく、自分の足に合ったものを選びましょう。

足元が変わると、毎日の生活がぐっと楽になります。
気になる症状がある方、自分に合うインソールを知りたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。

足の痛み・インソールでお困りの方へ
さくら通り整形外科クリニックがサポートします

※ 当院では医師の診察のうえで、必要な方にはオーダーメイドインソールのご案内もしております。

この記事を書いたスタッフ
理学療法士

小竹 誠(小竹 誠)

福井県坂井市出身

経歴

2022年

福井医療大学卒業

2022年〜2023年

社会法人青虎会 フジ虎ノ門整形外科病院

2025年

金沢大学大学院入学

資格

理学療法士免許

日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー

日本赤十字ベーシックライフサポーター

DYMOCOインソール制作技術資格

プライマリーインソールマイスター

社会活動

2022〜2023年

静岡県理学療法協会メディカルサポート

2023年

静岡県高校野球トレーナー

2024年

福井県少年女子ソフトボールトレーナー

ごあいさつ

こんにちは。さくら通り整形外科クリニック、理学療法士の小竹 誠です。これまで整形外科分野で3年以上、術後の患者さんからアスリートまで幅広く対応し、特にスポーツ整形に力を入れて取り組んでまいりました。
私自身、陸上競技を専門として取り組んできた経験があり、競技者としての視点を活かしながら、リハビリや身体の使い方に向き合ってきました。これまでには、野球やソフトボールにもトレーナーとして関わったことがあり、競技特性をふまえたサポートを心がけています。
治療では徒手療法だけでなく、テーピングやインソールなども活用し、症状に応じて多角的なアプローチを行っています。また現在、大学院にて当院でも導入している拡散型圧力波に関する研究も進めており、科学的根拠に基づいた最先端のリハビリテーションを提供できるよう努めています。
症状やライフスタイルに応じた、最適なリハビリとケアをご提案いたしますので、ぜひご相談ください。皆さまが自分らしく身体を動かせるよう、誠心誠意サポートさせていただきます。

さくら通り整形外科クリニックでは、一緒に働く仲間を募集しています。

採用情報を見る >

ご予約・お問い合わせはこちら

当院では、整形外科・リハビリテーション科の診療を行っております。お身体の痛みやお悩みはお気軽にご相談ください。Web予約が24時間ご利用いただけます。